2010年3月22日
クエンコ(Q’enko)は、チャカカッタ山の稜線上にあり、コリコチャレイクの真下に位置する、標高3,810mに存在する高地の村だ。現在63件の家屋に70世帯が在住している。丁度、農耕限界点の上限に位置しており、「カンペシーノ」(農民)たちはアンデス高地の牧草地帯で牧畜を営みながら、ポテト(じゃがいも)を育てている。この土地から彼らが生計を立てる唯一の方法だ。
クエンコは、ちょうど決壊したダムの一番直下に位置する村であり、泥水や巨石、砂利の混ざった鉄砲水の発生源となった場所でもあり、下流にある村々、コロラヤン(Kollorayan)村、カカコーリョ村、コチャワシ(Cochahuasi)村、ワンカレ(Huancalle)村などはその直撃を受け、チャカカッタ山の裾野にあるタライ村は、その鉄砲水で壊滅的な被害を受けたのだった。
クエンコは、ちょうど決壊したダムの一番直下に位置する村であり、泥水や巨石、砂利の混ざった鉄砲水の発生源となった場所でもあり、下流にある村々、コロラヤン(Kollorayan)村、カカコーリョ村、コチャワシ(Cochahuasi)村、ワンカレ(Huancalle)村などはその直撃を受け、チャカカッタ山の裾野にあるタライ村は、その鉄砲水で壊滅的な被害を受けたのだった。
ラロは僕たちが訪問する前にすでにこの地を訪れており、タライ村の市議会議員としても選任され、二人の娘さんがいる、村の皆に信頼される良き父親だ。村人たちの相談窓口としては最高の人物であろう。 僕のお気に入りのタクシー運転手は、ちょっとしたパートタイムの政治家になってしまったようだ。彼らの田畑から放し飼いの鶏の卵や、採れたてのトウモロコシ(チョコロ)などの収穫物を村人たちに分配しており、この緊急の状況における最前線で活躍してくれている。彼自身もこの鉄砲水で被災し、最近建築したばかりの新居や、父方の家系の親戚たちの家々は、他の80%の世帯同様倒壊してしまったのだ。
僕が今ここでこのブログを書いて座っている席から眺めることのできる、「コレジオ村」ではテント村が飛躍的に増加している状況だ。彼らはもうそこに3週間以上暮らしている。僕もこの災害に直面して、正直どうして良いやら戸惑うことがあるけれども、そんなのは、彼らの苦悩に比べたらスモールポテト(小さなこと)だ。
ラロはようやく時間を取ってくれるようになり、状況も少し落ち着いてきたようだ。ここでの被災状況に関して、市議会の議員たちの視点でたっぷりと議論する時間を持つことができた。実際に政府から供出されている食糧に関する配給状況は決して十分なものとは言えず、また今週の後半にはカカコーリョ村の友人たちから聞いたことではあるが、4袋の米と、1袋の砂糖を受け取っただけだったそうだ。800人以上が住む村人たちへの配給と呼ぶにはあまりに、格好だけのものになっている。ましてや、遠隔地にあるクエンコ村などはご多分に漏れず、彼らは何一つ受け取っていない。クオヤの配給センターからは、物資はちゃんと出荷されているにもかかわらず・・・だ。
大統領のアラン・ガルシアが今日クスコに飛んだ。クスコに通じるハイワー途上にあるルクレからはヘリで被災地へと向う。結果、殆どのNGOからの援助の恩恵を受けている場所だ。ある友人たちは、そこで古着屋ビジネスを始め、活況を呈している。自分たちの「必要以上」のものを受け取っていることは間違いない。バラテオにある市場でエルモーレが古着を仕入れてきており、それらをここクエンコ村に届ける予定なのだが、その際の古着屋の訪問者たちが口々に話していた。
ガルシア大統領は、農耕の先住民たちが済む村々ではかなりの支持率がある。ペルーのGoggleのニュースでは、ペルー通貨であるソルを国際市場に統合する準備として、ペルーでの安価な労働力を背景に、ペルーの貴重な鉱物資源を多くの海外資本の資源開発業者へと売り渡そうとしている。ケチュアの民への畏敬の念を持つこともなく、資源開発業者たちは認可を受け次第、掘削を開始し、この土地の聖なる水を、採取後の廃石を洗浄するのに用いるのだ。
ラロもガルシアがヘリから実際に降りて視察したのかどうかは知らない(農民たちのデモ運動によって昨年は訪問がキャンセルされた経緯がある)そうだが、65億円相当を災害復興支援の費用として緊急拠出することになったそうだ。
ガルシア大統領は、農耕の先住民たちが済む村々ではかなりの支持率がある。ペルーのGoggleのニュースでは、ペルー通貨であるソルを国際市場に統合する準備として、ペルーでの安価な労働力を背景に、ペルーの貴重な鉱物資源を多くの海外資本の資源開発業者へと売り渡そうとしている。ケチュアの民への畏敬の念を持つこともなく、資源開発業者たちは認可を受け次第、掘削を開始し、この土地の聖なる水を、採取後の廃石を洗浄するのに用いるのだ。
ラロもガルシアがヘリから実際に降りて視察したのかどうかは知らない(農民たちのデモ運動によって昨年は訪問がキャンセルされた経緯がある)そうだが、65億円相当を災害復興支援の費用として緊急拠出することになったそうだ。

ラロは「付近の村々どこにおいても、物資は行き渡っていない。カカコーリョ村では事実、4袋の配給しか受けていない。」と言った。これら多くの基金はインフラ整備にまわされることは間違い無い。国道、ピサックの橋の修復など・・・。ありがとう・・・と言っておくべきか・・・。

そして何が起こることを期待しているのか?そうだ。バスがまたたくさんの観光客とともにこの土地を訪れることだろう。僕も協力して、カカコーリョ村の採石所から、大きな岩でも運んでこようか?
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